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| 『チョコレートの真実』 |
おたねです
『チョコレートの真実』 (キャロル・オフ 著) を読みました。

以前に新聞に紹介されてあって気になっていたんです。
カカオの歴史から、カカオを巡る現在の世界情勢が描かれています。
先進国の多国籍企業から、カカオの値段を買い叩かれ
生産コストを下げるしかないカカオ農園の経営者。
不安定な経済・政治状況から子供を働かせなければならない親達。
カカオ農園で働く子供達に、賃金が支払われることはほとんどなく
劣悪な環境で働かされ、虐待など奴隷的労働が横行している。
そういった事態を先進国の企業は黙認し、何も知らない消費者に届けられる。
手軽に買えるチョコレート。
『チョコレートを食べている人は、オレの肉を食べていることになるんだ』 <本文より>
もし本気で奴隷労働をなくしたいのなら、
先進国は現在の10倍の値段でカカオ豆を仕入れる必要があるそうです。
過度な消費・安い商品の大量供給の裏に何が行われているのか、
何を代償にしているか、という事がよくわかりました。
私はチョコレートが大好きです。
なるべくフェアトレードのチョコレートを買うようにはしていますが
ショックな事も書いてありました。
フェアトレードも需要が大きくなると、より多くのカカオ生産能力を必要とするようになり
多国籍の大企業に買収され、その傘下に入ってしまうこともあるというのです。
フードマイレージの事も考え、なるべく地産地消で…と思ってはいますが
それを徹底するのは、ムリだろうと思ってしまうくらいに贅沢な生活をしていて…。
ならば輸入品は、できたら極力フェアトレードを利用しようと思っているのに
買収されてしまう団体もあると書いてあり、本当に驚きました…。
でも、だからと言ってチョコレートを買わないという事は、
カカオ生産国の労働者が、現在よりもっとひどい状態になるという事でしょう。
いろいろ考えると、もうどうしたらいいのかわかりません。
カカオだけでなく、ダイヤモンド、コーヒー、綿花等など、
様々な利権が絡み合い、途方もなく大きな力が現在の社会を動かしている。
人間の欲望ははかりしれないですね…。
自分もその中の一人になってしまっている事に葛藤を禁じえません。
内戦や集団虐殺が横行する地域で
危険が迫る中、命がけで取材をされた筆者に敬意を表します。
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